手探り、再び

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35mm

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 こうやって写真を載せるのはどれくらいぶりだろうか。
 久々すぎる作業で、投稿の手順すら忘れてしまっていて難儀している。
 あまりにも時が経ちすぎた。

 そもそも肩の不調でカメラを持てなくなったのが最初だったのか。
 それとも知らず知らずのうちに、写真への意欲がじりじりと目減りしていったのが先だったのか。
 それすらすでに思い出せないけれど、いろいろな要素が災いし合って、ずっと写真から遠ざかっていたことだけは確かだ。

 「撮りたい」という思いはいつしか「撮らなければ」という切迫感に姿を変え、それすら次第に風化して、虚しさだけが残った。
 生まれて初めて、「写真はもういいかな」と思った。
 保管庫に入ったままの機材を、できるだけ視界の外へと追いやって過ごした。
 それでも長年連れ添った写真との、楽しかった日々を時折思い出しては悲しくなった。
 どうしてこうなってしまったのか。

 元々、どうしようもない心の隙間を埋めるために始めた写真だったのに、気づかぬうちに写真が心の隙間を広げてしまったのかもしれない。
 写真から離れて試行錯誤を繰り返しても、開いてしまった心の隙間は簡単には埋まらない。
 そして皮肉にも、自分には写真を撮るくらいしか能がないことも思い知る。
 気づけば最後の投稿から1年が経っていた。 
 言うことを聞かなかった肩と腕も、ようやくカメラを持てるくらいには回復した。

 ふと、もう「わかば」ではないな、と思った。
 精神的にも肉体的にも、新緑という柄ではない。
 だから、名前を変えた。
 丸くなくてもいい。人に踏まれる砂利くらいが丁度いい。
 長年こだわってきたサイトの配色も一新した。
 ブログのタイトルも変えた。
 なんだか気持ちが清々した。

 もしかしたら、このまま写真を辞めるかもしれない。
 でも、もしかしたら続けるかもしれない。
 それは自分にも分からない。

 それはきっと、カメラが教えてくれるだろう。