平田謙三 平田浩一 氷彫刻『龍』【2】

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父、平田謙三。



氷彫刻師・平田謙三(平田謙三・平田浩一・氷彫刻『龍』)

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氷彫刻師・平田謙三(平田謙三・平田浩一・氷彫刻『龍』)

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龍の頭部を彫り上げる浩一さんの傍らで、
チェーンソーを手に、
氷塊に立ち向かう
初老の男性。

高速回転する鉄刃から吐き出される
砕氷を全身にかぶりながら
ただ黙々と氷を切り出す。

その表情や所作には
氷彫製作者というよりむしろ
修験道の行者が発散するような、
求道者のオーラを感じる。

平田謙三。
帝国ホテル専属、氷彫刻職人。

『帝国ホテルの不思議』(村松友視 著 日本経済新聞出版社 2010)に、
「消える芸術にいそしむ氷彫刻の左甚五郎」
と題して紹介されている。

同書によれば、
謙三さんは、1943年生まれ。
高校中退後上京し、25年間飲食店で、
料理の付け合せに用いる飾り野菜
(ベジタブルカービング)の職人として働く。

飲食店に氷を納入する業者の勧めで
氷彫刻の世界に足を踏み入れた謙三さんは
人づてに知った氷彫刻大会に出場し、
帝国、オークラ、オータニ等、錚々たるホテルから参戦した
出場者を押さえ見事優勝。

その氷彫製作の腕はやがて
かの帝国ホテルの目に止まることとなる。

氷彫刻職人、平田謙三の誕生であった。

その後、今日に到るまで謙三さんは、
帝国ホテル専属の氷彫刻職人として
日夜、氷彫製作に励んでいる。

30年近く、
氷を造形することだけに
その身を捧げてきた謙三さん。

その求道者のオーラは
そのあたりに源流を発しているのかもしれない。


~ 【3】へ続く ~


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