平田謙三 平田浩一 氷彫刻『龍』【3】

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気温、氷点下2度。

休みなく製作は続く。

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浩一さんも、父謙三さんと同じく、
氷彫刻職人である。

1968年、東京生まれ。
20歳の時、帝国ホテル専属の氷彫刻職人であった
父、謙三さんの下で修行を開始。
当時すでに氷彫界の雄であった父親から、
氷彫の技を伝授される。

1993年、
謙三さんと親子タッグを組んで出場した
『氷彫刻世界大会』にて
最優秀賞 文部科学大臣賞を受賞。
(以降、現在までに同大会で11回優勝)

そして2003年、
浩一さんはホテルニューオータニに入社。
父のもとで磨いた確かな技術を買われ、
氷彫刻専属のスタッフとなる。

そして、今日に到るまで、
父と並ぶ、日本に数少ない氷彫刻専門の職人として、
ホテルで氷彫製作を続ける傍ら、
各地で開催される
なだたる氷彫大会の表彰台を
ほしいままにしているのである。



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夜半。
気温、氷点下3度。

龍の頭が、
所定の位置に据えられた。

龍の頭部(平田謙三・平田浩一・氷彫刻『龍』)

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氷塊への筋彫り(平田謙三・平田浩一・氷彫刻『龍』)

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渾身の作業が続く。

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浩一さんの手による設計図。

龍のウロコの一枚一枚まで描き込んである。

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親子での共同作業(平田謙三・平田浩一・氷彫刻『龍』)

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設計図はあるものの、
それに目が通されることは滅多にない。

この二人には
氷塊に埋れている龍が
確かに見えているらしい。

親子は
互いに言葉を交わすこともせず、
龍の「発掘」を続ける。

すでに形を見せている頭が
根を生やすようにして
氷塊が龍に形を変えていく。

まるでそれは、
手品であった。



~ 【4】に続く ~


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