平田浩一 近藤卓 氷彫刻 『ペガサスの親子』【2】

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19時。
強い雪が降っている。

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気温もジリジリと下がり続けている。

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悪天候の中、
多くの観客が制作を見守る。

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近藤さんは
ひとりしゃがみ込んで、
細長い部品を加工中。

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作業を黙々とこなしている。

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平田さんが彫り上げた馬の頭に
ノコギリを入れる。

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そして、
2つに分割。

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分割のメリットは、第一に「可搬性を高める」こと。
氷の塊は見た目よりもずっと重い。
大きな氷を分割することによって、持ち運ぶことが容易になる。
第二に、「損壊の危険を回避する」こと。
想像以上に氷は脆い。
大きく重たい部品を動かす時、
落下したり、ぶつけたりすることがあればたちまち氷は砕け散って、材料と時間を大きくロスしてしまう。
この分割の過程は平田流彫刻において、重要なリスクマネジメントとして機能している。
「急がば回れ」の精神なのだ。

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頭部の分割後、
平田さんは大きな氷の表面に筋彫りを、
近藤さんは氷を切断し、別の部品の制作に取り掛かる。

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19時40分。

一旦分割された頭部が、大きな氷の後ろで再接着されて出てきた。

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ここでまた、フォークリフトをオーダー。
いつもとはだいぶ作戦が違っている。

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慎重にフォークリフトの上から
氷の上へと移動させる。

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組み上げ完了。

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平田さんが設計図と照合しながら
組み上げた頭部の位置を確認する。

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平田さんの指示に合わせ、
近藤さんが頭部の位置を微調整。

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19時50分。

大きな氷への彫刻が始まる。

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筋彫りの腺に沿って、
チェーンソーの刃が入れられる。

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大きな氷の上に置かれた頭部から根を生やすようにして、
馬の胴体がゆっくりと現れてくる。

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近藤さんの切り出した氷の板に
平田さんがドリルを這わせ、
小さな部品を削り出す。

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その部品を
頭部の後ろに接着。

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たてがみの一部だ。

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近藤さんは部品のベースとなる板状の氷を
設計図をもとに、次から次へと切り出している。

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平田さんが何かを彫ろうとする時、
そこにはちゃんと彫るべき氷が出来上がっている。
まことに頼もしい働きっぷりだ。

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気温は-5℃に迫ろうとしている。

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【3】に続く

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