平田浩一 近藤卓 氷彫刻 『ペガサスの親子』【4】

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21時20分。

平田さんが三角の部品を運搬中。

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馬の背中に張り出した部分に接着する。

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まるで馬が鞍を背負ったようにも見える。

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近藤さんが切り出した
氷の板を重ねる。

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そして、曲線で切断。

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厚みを削っていく。

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縦方向から見ると、真っ平らだった板が
微妙な曲面を有した形に変化している。
この形、翼だ。
作っていたのはただの馬ではなく、
翼の生えた馬、「ペガサス」なのだ。

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平田さんの彫る鳥の翼は、単純な平板ではない。
実際の翼が風をはらんでたわんだ時の、
複雑な曲面をもった翼だ。

この曲率は、設計図には描かれていない。
平田さんの頭の中にある翼の曲面が
リアルタイムに再現されている。

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組み上げのため、
再分割。

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一段目を組み上げ。

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傾斜した部品同士の接着は神経を使う。

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接着後、継ぎ目の段差や厚みを整える。

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翼が着々と育ってきた。

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そこに、二段目を組み上げ。

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ここで、翼の先端の部品にスリットを入れ、
風切羽根を作ったが、先端部分の接着がやや弱かったのか、
チェーンソーの刃の振動で壊れてしまう。

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急遽、風切羽根の先端を補修。

こういう脆さは氷の弱点だが、
一方で、このような微小な破損箇所はすぐに補修できるのは
氷であるからこその強みだ。

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翼の先端になると、
地上高は4メートル近くなる。

高所作業のために、平田さんはビール箱を重ねて使う。
いつもグラグラ揺れ動いて、
見ている方がハラハラする代物だ。
だが、なぜかバランスを崩すことはない。

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アルミ板による接合面の処理。
接合面積が小さく、さらに斜めになっているので、
平面に狂いが出ないよう、特に慎重に行われる。

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そして、翼の先端部分を接着。

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コールドスプレーで急冷し完全固定。

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22時30分。
右の翼の組み上げ完了。

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姿を現し始めたペガサスに
観客から驚きの声が上がる。

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【5】に続く

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