平田謙三 平田浩一 氷彫刻『遊泳』【2】

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午後7時30分。
手持ちの温度計は摂氏8度の辺りで止まったまま、
全く動く気配がない。

水は凍るどころか
容易に融け出してしまう状況にある。

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角氷の組み上げ作業が続く。

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組み上げと並行して
氷の整形が始まる。

電動チェーンソーの唸りとともに
砕けた細氷が舞い上がる。

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組み上がった氷へのデッサン作業。

浩一さんが三角ノミを使い、
氷の表面に筋彫りを施す。

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デザイン画を氷の上に
素早くトレースしていく。

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デザイン画を氷に転写する方法は、筋彫りの他にもいくつかある。

製作者によっては、赤色マーカーペンで氷に直接線を描いたり、
原寸大のデザイン画を直に氷に貼り付け、
すぐに彫刻を開始するチームもある。

ただし、それらの手法が上手く機能するのは
氷点下で氷の表面が乾いている場合に限られる。

今回のような高い気温で
氷の表面が溶けている場合、
有効な手立てはこの「筋彫り」しかない。

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筋彫りの施された氷塊。
まだ、どのように彫刻されていくのか
窺い知ることはできない。

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この後に控える彫刻作業で
筋彫りの細い線が薄れてしまわないよう
電動ドリルでなぞってさらに線を深くする。

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午後8時。
競技序盤の慌ただしさが残る会場。
まだどのチームも形は見えてきていない。

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ついに彫刻作業が開始される。

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筋彫りの繊細な線に
いきなりチェンソーの刃が入れられる。
作業効率はいいが、少しでも刃先のコントロールを誤れば
削りすぎてしまう危険をはらんでいる。

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デザイン画はあくまでも2次元平面図である。
それを3次元的にどう展開していくのか。

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大きな氷の矩形が
流れるようなチェンソーさばきによって
曲面を有した立体に変貌し始める。


【3】に続く

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