信濃国松川響岳太鼓

信濃国松川響岳太鼓(Facebook)
長野県大町市 おおまち雪まつり(2/11撮影)

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信濃国松川響岳太鼓
(しなののくにまつかわきょうがくだいこ)。

長野県北安曇郡松川村を拠点とする
創作和太鼓集団。


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結成は1986年。
今年でデビュー30周年を迎える。

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響岳太鼓を構成するのは
松川村の有志達。

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普段は別々の生業を持ちながら、
休日や夜間に寸暇を持ち寄って
太鼓の腕を鍛錬している。

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その技術は
アマチュアのレベルを凌駕する

最近は各地のホールを借り切って
有料の単独ライブを開催するくらいなので、
もはやプロと呼んでも差し支えないだろう。

実際、彼らの演奏を聞いて
即座にファンになってしまう人も多い。

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彼らの演奏は
エネルギーに満ち、
激しい。

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ドンドコドンドコ・・・
という、和太鼓にありがちな
お囃子のリズムではない。

16分音符が入り乱れる旋律を連打しながら
打ち手同士が激しいバトルを繰り広げる。
BPMは100以上。

身体中の血液が沸騰するような曲を
幾つも持っている。

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打ち手のテンションも素晴らしい。

太鼓から離れている時は
物静かで穏やかな雰囲気を持つ彼らだが、
バチを握って構えた瞬間、
豹変する。

それはまるで、
太鼓の神に憑依されたかのようだ。

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だが、
常に激しいだけなのではなく、
たおやかで
幽玄な響きもまた
彼らの得意とするところだ。

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静かで流れるような
篠笛の音色から一転、

突如として
うねるような
連打の嵐に巻き込まれる。

その緩急がまた
たまらない。

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太鼓が「上手い」というだけなら、
さほど珍しくはないのかもしれない。

しかし、彼らは上手いだけとは
少し違う気がするのだ。

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彼らは
聴き手を酔わせる何か
を持っている。

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それは
彼らを太鼓に駆り立てる
熱い魂の表れなのか。

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そこから生まれる
奔流のようなグルーブ感が
聴き手の心を
激しく揺さぶる。

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そういう彼らの演奏を聴こうと
遠くから足を運ぶ人も多い。

この私も、その一人。

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私の大のお気に入り曲
『迅雷の響き』。

もちろんこれも
響岳太鼓のオリジナル曲。

彼らは打ち手としてもさることながら、
素晴らしいオリジナル曲を
何曲も持っているのがまた良い。

『迅雷の響き』は
篠笛のソロから静かに幕を開ける。

それは嵐を予感させるような
耳元で唸る風の音か。

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篠笛のソロの
最後の一息に重なるように
長胴太鼓と桶胴太鼓が
16ビートを刻み始める。

漆黒の叢雲から
次々と叩きつける
大粒の雨か。

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そこに
大太鼓の重低音が
轟く。

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雷鳴。

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遠雷の響きから
どんどん激しさを増す。

雷雲が近づく。

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激しい雷雨へ。

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大太鼓の雷鳴から一転、
桶胴太鼓がリードをとる。

高く弾けるような桶胴太鼓の連打。

空を切り裂く稲妻か。

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稲妻が煌めく闇に
再び雷鳴が轟き始める。

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雷鳴と稲妻が
絶え間ない応酬を
繰り広げる。

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大太鼓の雷鳴、
桶胴太鼓の稲妻、
長胴太鼓の降り続く雨。

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大雷雨。

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曲の最後、
ツインリードで加わる篠笛。

逆巻く風が吹き荒れる。

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打ち手の気勢とともに
曲が終了。

何度聴いても
鳥肌が立つ。




『化身』もまた、
響岳太鼓の代表曲の一つだ。

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曲の中盤、
銅鑼の音とともに
三体の鬼が登場。

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髪を振り乱しながら
舞台上を駆け回る。

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付点音符を多用した
特徴的な旋律の中で
鬼が太鼓を乱れ打つ。

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何かに取り憑かれたように
太鼓を打ち続ける鬼。

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それは、
鬼神のごとく太鼓に向き合う、
響岳太鼓メンバーを
象徴するかのようだ。

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太鼓の鬼に
人の心は鷲掴みにされ
連れ去られる。

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もう、
響岳太鼓なしの世界に
戻ることはできない。

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ステージ終盤。

ラストは心躍る
狂楽太鼓(きょうがくだいこ)
で幕を閉じる。

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カーテンコール。

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氷点下の冷え込みの中
これほど多くの観客が集まった。

大きな拍手と声援が
メンバーに送られる。

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信濃国松川響岳太鼓。

長野の小さな村に
凄い太鼓叩きがいる。

彼らはもっと
世間に知られるべきだ。

知ってもらいたいと思う。

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ぜひ、彼らのステージに
足を運んでみて頂きたい。

その熱い太鼓の音色は
きっと、
あなたの心を揺さぶるに違いない。

撮影機材

EOS5D Mark III
EF300mm F2.8 L IS USM
EF70-200mm F2.8L IS II USM
EF24-70 F2.8L USM
(動画)iPhone6s


 

動画『迅雷の響き』



動画『月の下で』

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