【まとめ】国宝松本城氷彫フェスティバル2019撮影終了に寄せて

平田近藤チーム【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】
加瀬赤羽目チーム【1】【2】【3】【4】

球わかば自作 告知用ポスター

撮影終了に寄せて

 今年ほどしっかりと冷え込んだ大会は、私が会場を訪れるようになった2010年以来初めてのことです。
 この寒さで、いつもよりは厳しい撮影となりましたが、寒さゆえ完成した作品の精緻さは素晴らしく、こういう氷彫刻が見られるなら、もっともっと冷えてもいいくらいです。
 選手の皆さんも大変だったと思いますが、よく考えると旭川の大会は常に-10℃を下回っていることはザラで、北海道に比べれば松本などまだまだ暖かいのかもしれません。

 夜通しの撮影を始めた2011年は、徹夜で撮っているということが私の中でも大イベントで、撮影が終わるとまるで世紀の大事業を成し遂げたような気分になっていましたが、最近はもう徹夜で撮るのは当たり前で、撮った後どうするかのほうが重大な問題になりつつあります。
 氷彫刻が完成するまでの過程を追っている以上、15本の原氷から作品完成までの推移を記事にしていくわけですが、12時間の中で発生するイベントはとても多く、イベントごとに情報の厚みを調整し、3000枚近くある写真から適切なものを選ばなければ、記事の量が大変なことになってしまいます。

 だからいつも私にとっては、撮影が終わってからが本番なのです。
 今回も、絞っても出ないものを無理やり絞りつつ、なんとか公開にこぎつけることができました。
 記事を編集している最中は氷彫刻のことが夢にまで出てくるので、なんとかここまで来れたことにホッとしています。

 毎度のことながら、かなりのボリュームになってしまいました。
 書いた私の苦労はともかくとして、見る方も多分とても大変です。
 最後まで見てもらえないかも、という不安もかなりあります。
 情報量を極力少なくして口当たりの軽い記事にすべきなのか、そういう葛藤を常に抱えてもいます。
 しかし、長いスパンで考えるとやはり情報量は多いほうが良いのではないか、という結論に至ります。
 100ページの小説から「あらすじ」を抜き出すことはできますが、「あらすじ」から100ページの小説を復元するのは容易ではないからです。

 日本の氷彫刻のレベルは素晴らしいものがあります。
 ネットで検索しても、これほど多くの人が、ハイレベルな氷彫刻を作れる国は他にありません。
 おそらく、地球上で最も氷彫刻に長けているのはこの日本です。
 クールジャパン戦略のひとつとして、海外に売り込みをかけてもいいくらいです。
 しかし、氷彫刻は日本国内でまだまだ知名度が高くありません。
 芸術性とスポーツ性を兼ね備えた「氷彫刻大会」という稀有なイベントを、まず、もっと多くの日本人に知って貰う必要があります。
 ネット上でも、氷彫刻に関する情報はまだまだ圧倒的に不足しています。
 だから、氷彫刻に関するトータルの情報量が少しでも増え、氷彫刻の面白さが一人でも多くの人に伝わるよう、私もなにかできればと思ってこのブログを書いています。
 このブログを見て、「実物の氷彫刻を見に行ってみよう」と思っていただければ最初の目的は達成です。さらに「氷彫刻面白そうだからやってみようかな」と思っていただければ最高です。

 私が撮影を始めた頃は、深夜帯になると関係者以外誰もいなくなって孤独感が半端なかったですが、最近は深夜であっても制作を見に来てくれる人が増えてきて嬉しい限りです。
 特にここ数年、とても頼もしい徹夜派カメラマン「あんじゃい(@10ruforNPR)」君が登場して、さらに心強くなりました。
 徹夜で写真を撮りつつも、作業の展開を一緒になってハラハラドキドキ見守ってくれる人がいてくれるというのは嬉しいものです。
 もっともっとこういうカメラマンが増えて、氷彫刻の素晴らしさを皆にアピールしてくれることを切に希望します。
 とにかく、会場にいらっしゃい!

 最後に、今大会に出場された選手の皆様、
 大会運営関係者の皆様、
 氷彫刻を支えてくださる大勢の皆様、
 そして、このブログを訪れてくださる皆様に心より御礼申し上げます。

2019年2月16日

球わかば


 

 

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