夏の森のニホンカモシカ

長野県大町市平

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夏の森は
緑に閉ざされる。


EOS5D Mark IV + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

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どこを見ても、
緑、緑、緑。

EOS5D Mark IV + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

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森の中は
雨の季節特有の
湿気をはらんだ空気に満ちている。

EOS5D Mark IV + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

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そんな夏の森で
一頭のカモシカに出会った。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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薄手の夏毛に覆われているので、
冬の貫禄は薄れているが
それでも、堂々とした立ちっぷり。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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私のことを見つけると、
前脚や後脚を時折、
足踏みするように動かす。

今まで見てきた中で、
はじめてのリアクション。

こちらへの威嚇なのか。
それにしては、頭の上下動がない。
解釈に悩む。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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その動きもそのうち収まり、
いつもの直立一点凝視。

カモシカにとっては
「なんか変な奴に遭っちゃったな」
という迷惑な局面なのだろうが、
こちらとしては、
嬉しい再会。

野生動物と目を合わせるのは
いつもドキドキする。

ちなみにニホンザルは
ヒトと目を合わせることがほとんどない。

サルが目を合わせてくるのは
本気で怒っている時だけ。

だから、ニホンザルと目を合わせてはいけない。

その点、カモシカは素晴らしい。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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こちらの方を警戒しつつも、
近くにあった葉っぱを口に運ぶ。
何はともあれ
とりあえずはメシ、ということか。

こういうカモシカのクソ度胸が好きだ。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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葉っぱを咀嚼しながら
こちらを見ている。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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緑の中のカモシカも、
森の主、という趣があっていい。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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よく見ると、首の付け根に傷があり
血が滲んだ跡がある。

なんの怪我だろうか。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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独りで悠々自適、
余裕をかましているように見えて、
やっぱり自然の中で生きていくのは
大変なのだろうと思う。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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その横顔は
どこか憂いを湛えたように見える。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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カモシカは
そのままこちらに背を向けて
森の奥へと進んでいく。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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複雑に折り重なった木々の緑にまぎれて
カモシカの姿は
すぐに見えなくなった。

EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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10メートル見通すことも難しい夏の森で
カモシカに出会えたことは
幸運以外の何物でもない。

次に会えるのは
いつになるのだろう。



 

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