安曇野の白鳥シーズン7【外伝】1 ― 白鳥のいない狐島

長野県安曇野市穂高北穂高

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1月2日。

安曇野市穂高北穂高
狐島。

誰もいない水田。

冬になっても
白鳥たちは、
もうやってこない。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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冷たい水を湛え
鏡像の北アルプスを映すはずの場所には

尖った稲の切り株が
無機的なリズムを淡々と刻んでいる。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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水田の傍らにある
ピーちゃんとフクちゃんの保護舎。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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そこに
ピーちゃんたちの姿はない。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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ピーちゃん用のおもちゃが
風に揺れている。

もう、啄まれることはない。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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役割を終えた保護舎。

夏の厳しい暑さから
何年もの間
ふたりを守り続けた。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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保護舎の傍らの畑。

そこに爺ちゃんの姿はない。

夏の間、
爺ちゃんは白鳥たちがやって来るのを
心待ちにしながら
この畑で、白鳥たちのための野菜を作った。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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爺ちゃんが育てたカボチャだろうか。

野ざらしになっていた。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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爺ちゃんは
白鳥たちを精一杯もてなした。

白鳥たちも
爺ちゃんを慕っていた。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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それは
爺ちゃんと1000人の孫
そのものだったと思う。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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保護舎の近くに
白鳥の羽が1枚落ちていた。

この場所にかつて
白鳥が暮らしていたことの
小さな証。

やがてそれも
風がどこかへと
運んでいってしまうだろう。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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私はここで
彼らに出会った。

EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM + ソフトン(A)

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あの日、
私はこの場所で
彼らに出会った。

この場所があったから
彼らに出会えた。

本当に
ありがとう。



 

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