器を撮る

今まで買い集めた器の一部

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器の命も永遠ではない。

だから、愛着のある器を
写真に残しておこうと
思い立った。





急須「銘:どんぐり」

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数年前に買ったお気に入りの急須
取っ手の根本でバッキリ割れてしまった。

金継ぎすればまた使えるようになる見込みがあるものの、
金継ぎの技術を習得してから(いつになるやら)の話なので、
主役を張れる急須が不在になってしまった。


もともとこの急須は松本市にある
「陶片木(とうへんぼく)」
というクラフトショップの店主がデザインして窯元に制作させた、
いわゆる「プロデュース型」の器。
この店でなければ手に入れることができない。

すがるような思いで何度も陶片木に足を運んだのだけれど、
いつまでたってもこの急須が店頭に並ぶことはなかった。

いつしか悲しみが諦めに変わり、
さらにそれが忘却の彼方へと遠ざかり始めた頃、
ふらりと立ち寄った陶片木で、
ついにそれを発見したのだった。

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本体と蓋の色が違うが、これは釉薬ではなく土の違い。
この急須は蓋と本体でいくつもの色の組み合わせがあって迷ったが、
この形と色がまさにどんぐりみたいで気に入った。

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内部茶漉し。
穴が整然と並ぶ精巧な作り。
今回一目惚れした理由のひとつ。

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蓋。
張り出した爪は、
お茶を注ぐ時に蓋がずり落ちるのを防ぐためのもの。
ここにも店主独自のデザインが光る。

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出来のいい急須は「立つ」。
急須全体のバランスが取れている証拠。
こういう急須は持ちやすいし注ぎやすい。
でも、当然ながら作るのは難しい。

注ぎ口と取っ手とが直角よりもやや鋭角になっているのも、
注ぎ易さのためのデザインなのだ。

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控えめな窯元のサイン「TS」。

陶芸家の力量を測る指標のひとつとして、この「急須」がある、と聞いた。

皿や鉢が上手に作れたとしても、
蓋がガタつかない「立つ」ような急須は
確かな腕がなければ絶対に作ることはできないという。

その点から見ても、この急須を作った人は
相当の技術とセンスを持っているのではと思う。
そして、そういう窯元をスカウトする店主もまた凄い。

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見た目もさることながら、
この急須で淹れたお茶が本当に美味しい。

おそらく、丸い胴の中でお湯と茶葉がゆっくり対流するので、
お茶の旨味がうまく抽出されるからだと思う。

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決して安くはなかったけれど、

我が家にとってかけがえのない急須となった。
あと、割らないように気をつけよう(汗)。







初の染付小鉢。

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窯元は有田の「福泉窯」。

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器全体へ紗綾形紋と櫛形紋を手描き。

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見込み(器の内側)にも
隙間なく描き込まれているところが面白くて惹かれた。

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地元でやっていた巡回型の陶器市で発見。

こういう陶器市は、大量生産の器が大部分を占める中で、
ごくたまに一点物の良品が並べられていることがある。

この染付小鉢がまさにそれだった。

久々に勇気のいる買い物だったけれど、
決断するまで一晩かかったけれど、
やっぱり買ってよかった。

染付はずっと欲しかったけれど、
これまでピンとくる物に出会えなかった。
やっと出会えた、という感じ。



 

青磁湯呑

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ガラクタ市のワゴンセールを流し見していたら、ふとした違和感が。
よく見ると、他の雑器とは明らかに素性の違う白い器が埃を被っている。
それは明らかに青磁の湯呑。それも5客組み。
底の窯元印も手書きだし、何かの間違いではないかと思ってレジに持って行ったら500円だった。
こういうのを「掘り出し物」と言うのだろう。





渋草焼 茶碗

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「渋草焼」は岐阜県高山市の器だけれど、
買ったのは石川県。
それも、びっくりするほどお手頃価格だった。

茶道は嗜まないので、普段使いの食器として。
夏茶碗はとても便利。




脚付き板小皿

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脚付きの器がなんか好きだ。
でも、結局は収納方法に困る。でも好き。





織部釉 木葉皿

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これも、前述の「陶片木」で購入したもの。
こういうシャープな形の皿にめっぽう弱い。
でも、使い方が難しいし、小さいのに収納に場所を取る。
・・・でも好き。





箸置き

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これも瀬戸物屋のワゴンセールでホコリを被っていた。
カレイかヒラメがモチーフか。
なんともユーモラスでいい感じ。
¥300也。






備前焼 徳利とぐい呑

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器好きになったのは、備前焼がきっかけだった。
釉薬や絵付けによらず、
窯の中の炎によって偶然に生まれる
「窯変」の景色に心惹かれた。

あと、手にしたときのザラッとした
「土っぽさ」が心地よい。

備前焼率が高くなってしまったので
今は集めていないが
当初は備前焼ばかり集めていた。





現川焼(うつつがわやき) 徳利と猪口

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長崎県佐世保市の臥牛窯(がぎゅうがま)。
江戸時代に一旦潰えた技法を現代に復活させた。
独特の色合いと刷毛目がとても美しい。

たまに行く焼物屋のオヤジの小一時間に渡る熱弁と
器の美しさに心揺らいで購入。

現川焼は白鷺の絵が描かれた器が本流だけれど、
白鷺はあまり好きじゃないので
ススキの柄にした。
吹雪の中のススキみたいで良い。





蛇の目ぐい呑(五勺)

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盃とかお猪口とかぐい呑とか、
酒器は結構集めたけれど、
結局あまり出番はなく、
この蛇の目のぐい呑ばかり使っている。

酒の味は酒器によって結構影響を受けやすいのだけれど、
この蛇の目ぐい呑はすべての酒に対して平等というか、
酒の味と色味がよく分かる。
酒蔵の杜氏がどうしてこれを使うのか理解した。





備前焼 飯碗

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綺麗な火襷が出ているのと、
備前焼にしてはかなり薄手で気に入っている。

これと対になる飯碗がもう1客あったが、
先日、見事に真っ二つに割れた。

器を写真に撮って残しておこうと思う
きっかけを作った張本人。




アースワークス 飯碗と小鉢

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別所温泉の「アースワークス・ギャラリー」。
ルミ・バウマンさん作。

鉄分の多い土に草木灰をかけて焼くと
青磁釉みたいになって美しい。

デザインがとても面白くて好き。





有田焼 青磁小鉢

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数年前に行った九州旅行で、
鍋島焼の本場「大川内山」の大秀窯で買った。

吸い込まれるような釉薬の青さ。
やはり本場の青磁は美しいと思った。





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これも陶器市で発見したもの。
写真だとわかりにくいが
頭にかぶれるくらい大きい。

薄手で、表面の筋目が気に入っている。
窯元は忘れてしまった。






織部釉 丸皿

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リムの部分がハツってあるのが面白い。
もう1枚欲しかったが、
1点ものだった。





飴釉 取手付き小鉢

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これも「陶片木」にて。
陶片木に入るときは注意しないと
財布の紐が簡単に緩むので困る。





砥部焼 蛸唐草 一輪挿し

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現川焼を買った「迫力瀬戸物おじさん」の店で購入。
腰がぐわっと張り出している姿がいい。





備前焼 一輪挿し

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備前焼のやや大振りな一輪挿し。

「焦げ」「胡麻」「緋色」「桟切」「牡丹餅」など
備前焼の荒々しい特徴がほとんど入っている。
この一輪挿しを手に入れて、
もう備前焼はいいかな、と思った。

しかし、こうやって久しぶりに見てみると
やっぱり備前焼っていいな、と思う。


というわけで、我が家の器の一部の記念撮影でした。
どうか、割れませんように・・・。

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撮影後記

 最近めっきりブツ撮りをしていなかったので、うちの食器で頑張ってみました。
 ブツ撮りの時は、ソフトボックスにストロボをセットして、ワイヤレスで発光させているんですが、ワイヤレスのシステムはこれまでニッシンのAir1とi60Aを組み合わせて使っていました。
 今はAir10になっているので多少改善しているのかもしれませんが(未検証)、このAir1、ワイヤレスと銘打っているのに数メートル離れただけで電波が飛ばなかったり、至近距離なのに発光しなかったりで、とんでもなく使えない代物なのでした。だから、外に持ち出して使うこともできず、ブツ撮りの時もストレス溜まりまくりだったのです。
 そこで、状況を打開すべくワイヤレスのシステムをCactusV6に換装しました。
 結論から言うと、「なんで最初からこれにしなかったんだ!」と思いました。
 ニッシンのワイヤレスとは雲泥の差、トリガーミスは皆無で、ちゃんと遠くまで電波が飛びます。
 やっぱり道具選びは大事です。
 これからワイヤレスのシステムを組む方には、断然Cactusをオススメします。

 こだわりの食器って、極論から言えば「なくてもいいもの」なのかもしれません。
 用途から言えば、紙皿だって事足りるし、私自身、独身時代は鍋から直接食ってたわけですし。
 でもやっぱり、気に入った食器で食事すると、「美味しい」にもうひとつなにかプラスされるというか、食事がより楽しくなるような気がします。
 あと、メシ撮りにはいい食器のほうが断然見栄えしそうです。
 写真は味が伝わらない分、料理をドレスアップするのは「盛り付け」であったり、「器」であったりするのだと思います。
 そうやって、写真のためと言い訳しつつ、今後もお気に入り器を探していこう・・・ぐふふ。