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牛久大仏に
南南東から接近中。
大仏までの距離
2.1キロ。
大仏を目視で確認。
あれ、なんか縮尺がおかしいぞ。

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なおも接近。
距離1.5キロ。
山の向こうに
大仏を確認。
やっぱ縮尺がおかしい。

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山から大仏が生える。

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距離400メートル。
鉄塔の向こうに大仏。
なんか遠近感もよくわからない。

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到着。
やっとスケール感が理解できた。
とてつもなくでかい。

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決して
屋根から生えているわけではない。

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拝観料を納めて園内へ。
ミニチュアの仏頭と大仏。
説明板にあるように、
実物はこのミニチュアの
約1000倍のボリュームがある。
頭の螺髪(らほつ=ブツブツ)1つが
だいたい人間ひとり分の大きさだそうだ。

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牛久大仏。
正式名称は「牛久阿弥陀大佛」。
全高120メートル。
青銅製像では世界一の高さを誇る。
(立像としても世界3位)
ちなみに
鎌倉の大仏が
片手の上に乗るそうだ。

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浄土真宗東本願寺派
本山東本願寺によって建立。
着工は1986年、
1992年12月完成。

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奈良や鎌倉の鋳造型仏像と違い、
この大仏は鉄骨の骨組みの表面に
薄い青銅板を貼り付ける、
ビル建設などでおなじみ
「カーテンウォール工法」で
作られている。

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だから、こんなに見上げるほど
巨大化させることができたのだ。
ちなみに、この全高120メートルというのは
映画「シン・ゴジラ」で
ゴジラが第4形態になって立ち上がったのと
全く同じ高さである。
ゴジラって、こんなにでかいのか。
勝てる気がしない。

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外見は大仏でも、
中身はビルと同じなので
建物として中に入ることができ、
1階からエレベーターで
地上高85メートルの展望台まで
上ることができる。

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展望台。
胸と両腕にあるスリット部分。
大気が澄んだ日なら
東京スカイツリーが見えるとか。
西日で地上に落ちる影が
仏像のでかさを物語る。

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ちなみに1階から5階は
浄土真宗のテーマパークみたいになっているが、
ちょっとコメントしづらい
ビミョーな世界が広がっている。
宗教施設であれば、
もうちょっと演出面を工夫したほうがいいのでは、
と思ったり思わなかったり・・・
胎内拝観を終え、
再び地上へ。

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このデカさゆえ、
大仏には航空障害灯が設置されていて
夕暮れになると光り出す。
エレクトリカル大仏なのである。

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西日を浴びる大仏。

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成田空港が近いので、
大仏の頭上を
旅客機がひっきりなしに通過していく。

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大仏を見上げる人々。
やはり、人を入れないと
スケール感がうまく表現できないのだ。

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夕暮れの大仏。
なんだか、とってもでかかった。

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ありがたいとか、
神々しいとかよりも、
とにかくでかかった。
この大仏は
でかいことが仕事なのだ、と思った。
このスケール感は
実際にその目で見なければ
多分、わからない。
余談だが、
この大仏のGoogleストリートビュー。
Googleという世界に名だたる先進企業は
大仏のプライバシーにも
配慮を怠らないのであった。

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巨大構造物好きな方には
おすすめスポットです。