
写真に戻ってきた。
ここ1年余り、氷彫刻を除いては、何かをやる気満々で撮ったという記憶がない。
中学時代に熱中して以来、一切触れてこなかったスキーをまた始めた。
昔とは別物の道具で再開したスキーは目の覚めるような面白さで、のめり込まずにはいられなかった。
雪のあるうちは滑っているか、自宅で板にワックスをかけているか。
雪が消えると、雪の季節に向けてオフトレにいそしむ日々。
写真を見るよりも、スキーのハウツー動画を見ている時間が多くなった。
そうやって、2度の冬が過ぎた。
スキーは楽しい。
楽しいが、しかしどこかそれだけでは何か足りない気がしていた。
物足りなさの原因は、おそらく写真を撮らなくなったことにあるのだろう。
でも、カメラを持ち出すのはいつしか億劫になってしまっていた。
ある日、そんな物足りなさが上限値を超えた。
仕方なく、カメラを持って出かけた。
鈍りまくった感覚を思い出しながら、少しだけ撮った。
撮った写真を見返して思った。
ああ、やっぱこれだったんだな、と。
やっぱり、私には写真が必要みたいだ。
かつてのような、眼尻吊り上げる情熱は注げないかもしれないけれど。