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20時前。
平田さんも型紙を使っている。
.平田さんはこれまで、
かなりの場面で
設計図を見ながら筋彫りで形を決めていくことが多かった。
だが今回、時短技である型紙を使うということは
またもや完成ギリギリの手数を想定しているに違いない。

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幸いにも、
この時点で気温は氷点下4℃に迫っている。
水に濡らした型紙が、
氷の表面に強固に張り付くので作業が早い。

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型紙どおりに氷を型抜きしていく。

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型抜きした氷の角をノミで落としながら
立体的な形を出していく。

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型紙を貼ってから20分足らず。
その間にも、
氷がどんどん形を変えていく。

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ノミでの荒削りに続き
電動工具でさらに細かい形を出していく。

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21時過ぎ。
いかつい形相の頭部が見えてきた。

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楞谷さんは
土台部分の筋彫りに沿って
チェーンソーの刃を入れていく。

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ベテランらしく、
かなり細かい部分まで
チェーンソーで切削していく。

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夕方のごった返す人出は一段落したが、
まだまだ賑わっている会場。
この時点で気温はマイナス4℃近く。
ヒーターの前に人の輪ができている。

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21時を過ぎ、
各チームの氷像も
目に見えて成長してきている。

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ディーゼル発電機の音と排気の匂い、
そこらじゅうで唸る電動工具、
刻々と姿を変えていく巨大な氷像。
何度見ても、非現実の空間だ。

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平田さんが氷の接着に入った。

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四角いままの氷板を
そのまま貼り付けることは珍しい。
どういうことなのか。

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さらに貼り重ねる。

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さらに3枚目。
接着した部分だけで
かなりの大きさである。
この塊をいっぺんに接着するのは
重量的に考えて難しい。
氷板を繰り返して接着することで
それを可能にしている。

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接着部分の強度が出たことを確認すると
平田さんそこにチェーンソーの刃を
斜めに入れていく。

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そして、
ノミで断面の形を変えていく。

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まもなく22時。
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