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ラストスパート。
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気温はマイナス6℃に近づいてきた。
身体に降り掛かった切削粉も
解けることなく降り積もる。

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ティラノサウルスの特徴的な
小さい前脚。
今この世界には現存しない形だが、
平田さんは設計図もろくに見ることなく
どんどんと彫っていくのが凄い。

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全体の調整のため、
バランスを見ながら
各所に手を入れていく。

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楞谷さんはそれと並行して
最終仕上げに備え、
氷像の表面をクリーニングする。

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残っていた背景部分の装飾に着手。

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三角ノミでの飾り彫りがなされた。

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3時30分、
作業を見守っていた加瀬さんが
ハンドバーナーをセット、
平田さんに手渡す。

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氷像制作の最終段階、
表面処理の開始。

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巨大な恐竜の身体を
ガスの青い炎で炙っていく。

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炎でわずかに解けた表面は
すぐにまた凍って、
ガラスのような透明氷になる。

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並行して
楞谷さんは
土台部分の仕上げ。

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表面処理が終わった後も
平田さんはさらに細部の調整を続ける。
時間の許す限り、
納得がいくまで直せるところは直す。
これが平田さん流だ。

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楞谷さんは
機材の撤収作業を始めた。
この大会は制作終了後すぐに
作品展示時間となるので
撤収作業も悠長にはやっていられない。

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氷彫刻『白亜紀の王者』完成。

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出来栄えを振り返る暇もなく
撤収作業を急ぐ。

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序盤で重たい氷を運び、
最後も重たい機材を運ぶ。

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何度見ても、
壮絶な競技なのだ。
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