平田浩一・楞谷貴志 氷彫刻『白亜紀の王者』 ― 国宝松本城氷彫フェスティバル2023【6】

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胴体をさらに彫り込む。

造形の破綻を防ぐため、
基準となる頭部とのバランスを見ながら
徐々に形を出していく。.

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歯が1本欠けてしまった。

しかし、欠けた面同士をぴったり合わせて
少量の水をかければすぐさま元通り。

氷ならではの強みなのだ。

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顔面の起伏の彫り込み。

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楞谷さんは設計図を慎重に確認しながら
別の部品の制作に入る。

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部品の制作作業が終わると
次は本体下部の彫刻に移行する。

例年のことだが、
とにかくやることが山のようにあるので、
止まって考えている余裕はないのだ。

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依然として
強い雪が降っている。

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平田さんの上には
局地的にさらに激しい雪が吹き付ける。

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平田さんが
楞谷さんが作り上げた部品の
仕上げに着手。

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縦長で角ばっていた氷にノミを這わせると
みるみる生物感あふれる曲線が現れてくる。

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ドリルで
さらに複雑な曲面を加えていく。

この時点で
ちょうど日付が変わった。
残りあと5時間。

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くまなく模様を彫り込む。

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尾ができ上がった。

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またもや、
元々の氷の接着面にノコギリを入れ、
バラバラに分割する。

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さっきまであった尾の部品は
どこへやら。

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胴体部分の右端をノミで整える。

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分解した「尾」の接着作業に入る。

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垂直面での接着が連続する上に
尻尾が伸びるにつれ
接着面に掛かる重量も大きくなる。

難しい作業だ。

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アルミ板を使って平滑にした接着面を合わせ
そこに水を注ぐ。

わずかな氷の隙間に入った水が凍って
氷同士が接着される。

完全に固定されるまで、
ずれ動かないよう
重い部品を支え続けなければならない。

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サポートに入るのは、
京王プラザホテルのパティシエ
山崎光行さん。

山崎さんも氷彫刻のベテランで
今回は「見取り稽古」のため
この松本の大会に足を運んだとのことだ。

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4つに分割された尾の
3段目までが接着された。

残すは先端のみ。

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先端部分は長い上に
接着面が小さい。

難易度も右肩上がりだ。

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最後まで気を抜けない。

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尾の接着が完了。

闊歩するティラノサウルス。

平田さんが松本で作った氷像で
これほど横長な作品は初ではなかろうか。

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時計は0時30分を回った。

【7】に続く

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