【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】
.
まもなく19時。
多くの観客が見守る中、
各チームの氷像が
ゆっくりと成長を続けている。
.

.
赤羽目さんが持ち出したのは
一抱えの氷の角材。

.
これを、
小型の傘型円盤の軸として接着する。

.
この時点で気温は0.7度、
氷点下には達していない。
確実に接着するため、
コールドスプレーによる急冷を行う。

.
接着が完了。
大きな逆さキノコのようだ。

.
赤羽目さんが、
その「軸」にドリルを走らせていく。

.
波状の溝が刻まれる。

.
それをさらに薄く。

.
軸の表面も波状の局面に削っていく。

.
みるみる有機的な立体へ姿を変える。

.

.

.
平田さんは
大きな傘の表面を整えている。

.
放射状の筋目をさらに深く。

.

.
全身氷粉まみれになりながら
傘の加工が完了。

.
19時30分過ぎ、
赤羽目さんが次なる作業に入った。

.
切り出した氷の角材を
ノミで複雑な形に削っていく。


.
不思議な部品が1本できた。

.
平田さんも次なる作業に入っている。
土台の上に置いたビール箱に乗る。
高所作業の始まりだ。

.
序盤で組み上げた氷の板の上面を
ノミで整えていく。

.

.
アルミ板での接着面処理。
ということは、この部分に
何かが載ることは確実のようだ。

.
平田さんが彫っていた大きな傘に
ノコギリが入れられる。

.
そして、分割。

.
さらに、もう一つの筋目に沿って分割。

.
整形し終わった部品をいったんバラバラにして
所定の場所で再接着する、
平田さんが得意とするこの技。
部品の破損防止や、
接着時のリスク軽減を目的に行われるが、
今回はちょっと目的が違うようだ。

.
これまでの作品にはない超重量の部品。
パレットから移動させるのも3人がかりだ。

.
特別展示作品の『ペガサス』を一緒に制作した小林さん。
隣のブースで作業をしていたが、
平田チームの正念場に助っ人として駆けつける。
松本の大会は競い合いの場である一方で、
「お互い様」の境地でもあるのだ。

.
20時過ぎ、
本体の上に大きな傘が載った。

.
平田さんはすぐさま
板状の部分に筋彫りを施していく。

.

.
筋彫りの線に沿って
チェーンソーを走らせる。

.

.
氷は刻一刻と姿を変えていくが、
まだ、何が出来上がってくるのかは
窺い知ることができない。
【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】