平田浩一 氷彫刻特別展示『キリン』 ― 国宝松本城氷彫フェスティバル2023【2】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】

.

頭部を基準に
積み上げた氷を
下に向かって彫刻していく。

17:38

.

誰がどう見ても「キリン」の頭。

さっきまで「なにか」だったものが、
いつの間にか具体的な物体に姿を変えている。

これが平田さんの彫刻の不思議なところだ。

17:42

.

制作開始からすでに4時間以上。

18:30

.

電動工具が使われる頻度が増え、
より派手な作業になっていく。

18:35

.

18:47

.

キリンの胴体がはっきりしてくる。

18:50

.

仕事帰りに枡形広場を通りかかった人も
思わず足を止める。

18:51

.

18:53

.

雪が降り始めた。

18:55

.

氷の裏側でひざまずく平田さん。

19:00

.

三角ノミを使っての「筋彫り」。
これからどう彫っていくかを決める、
いわゆる「下書き」。

19:01

.

筋彫りの線に沿って、
チェーンソーの刃を入れていく。

19:01

.

あっという間に
ハートの形に型抜きされる。

19:03

ここで平田さんは夕食休憩に入る。

「取り敢えず休憩できる」
というのが本戦との大きな違いだ。

とはいえ、宵の口のうちに完成させねばならないので、
時間に追われていることには変わりない。

.

およそ1時間後、
猛烈な雪に変わっていた。

気温も急降下して氷点下3℃。

20:35

.

適度に低い気温は
氷彫刻制作には好都合なのだが、
反面、身体的負担は増える。

吹雪の中の作業であればなおさらだ。

20:35

.

21時。

ドリルで彫り込んだキリンの網目に
雪を詰めていく。

雪のないときは
チェーンソーで削った氷粉を使うが、
今日は空から無尽蔵に降ってくる。

雪降りにも、良い面はある。

21:00

.

降りしきる雪の中、
かがみ込んでの作業。

明日の今頃は
本戦で氷と格闘しているはずだが、
体力温存という気配はない。

21:03

.

キリンの網目模様がはっきり現れた。

21:13

.

平田さんがハンドバーナーに点火。

仕上げ作業が始まる合図だ。

21:15

.

バーナーの青い炎が
氷の上をひと撫ですると、
乳白色だった氷が、
一瞬で透明になる。

21:16

.

表面処理を終えた氷像。

21:43

.

21時45分。

氷彫刻『キリン』完成。

氷彫刻『キリン』完成 21:45

.

しばし、他の制作者と語らう平田さん。

ちなみに、何を作るかについて
他の制作者と事前の打ち合わせはないのだそうだ。

今回キリンをモチーフにしたのは、
以前作ったキリンが子供たちに人気だったことと、
キリン単体を彫る人は珍しいので、
他の人とかぶらないだろうと踏んだから、とのことだ。

『キリン』完成後の様子

.

途中で降り始めた雪は、
あっという間に辺りを真っ白にしてしまった。

「いやぁ、もしやと思って
スタッドレス借りてきて良かったですよ」

平田さんは機材を車に積み込むと、
ホテルへと向かう。

時計は22時を回っている。

明日は本戦である。

【3】に続く

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】

.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です