蓮記2022【4】 ― ハスと水滴・ロータス効果

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長野県安曇野市豊科「紅蓮一万本園」

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晴れて風のない早朝、
蓮田には特別な景色が現れる。

ハスの葉っぱに目を凝らすと、
表面がかすかな虹色に光っている。

朝露が降りている証拠だ。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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葉っぱの縁にはいくつもの水滴が連なる。
これは朝露でなく、
ハス自身が放出した余剰水分。

朝日を浴びて、光っている。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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ハスの葉っぱの上に降りた朝露は
ハスの超撥水性「ロータス効果」によって
丸い水玉に変わる。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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ハスの葉の上に
おびただしい大小の水玉が
散りばめられる。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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その水玉の一つ一つが
それぞれに逆さまの景色を映す。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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蕾の上にも。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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果托の上にも。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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ロータス効果による撥水は
ワックスによる水弾きとは
全く原理が異なる。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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ハスの表面は微細な凹凸構造に覆われていて、
水はこのミクロの突起の上に乗っかっている状態。

試しにハスの葉を触ってみると、
ツルツルではなく、
ザラザラの鮫肌だとわかる。

この鮫肌こそが、
ロータス効果の源。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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水は葉っぱに触れているようで、
実は「点」で接しているだけ。

だから水は葉っぱにまとわりつくことができず、
水の分子同士が引き合う「表面張力」が勝って、
まん丸い水玉になるのだ。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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ハスはこの超撥水性で
汚れや病原体から身を守っている。

そういうハスの防衛機能が
こんなにも美しい景色を作り出す。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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遠目にはキラキラ光る葉っぱだが、
マクロレンズで寄っていくと
そこには別世界が広がっている。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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あたり一面に
ガラス玉を敷き詰めたような、
まばゆい景色。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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ちょっとでも葉っぱを揺らせば、
この光景は失われてしまう。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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息を潜めて
覗き込む。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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そうしているうちにも、
水玉は風に吹かれてこぼれ落ちたり、
夏の太陽に炙られて
小さくなっていく。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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あと1時間もすれば、
水玉は跡形もなく
なくなってしまうことだろう。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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すぐに消えてしまう
小さな小さな宝石。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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あともう少しだけ
眺めていたい。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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それは目を凝らした者にだけ
垣間見える世界。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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果托の上の
一粒の水玉が
朝日を宿して煌めいていた。

EOS5D Mark IV + EF100mm F2.8L Macro IS USM

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これもまた、
ハスの魅力。

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