小松基地航空祭2013【パイロット ~ 帰投】 

【F-15J/DJ】【ブルーインパルス】【パイロット ~ 帰投】
石川県小松市 航空自衛隊小松基地 (10/5撮影)

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航空祭の全てのプログラムが終わる。

多くの観客が家路につき始める頃、
エプロン(駐機場)でも、
彼らの帰り支度が始まっている。

EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM

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航空祭では
その基地に配置されていない機種の航空機も展示される。

それらの航空機は他の基地から地上展示のために運ばれたものだ。

運ぶと言っても、車の荷台に載せて運んでくるのではなくて、
パイロットが自ら操縦して、飛行機を「飛ばして」運んでくるのだ。

航空祭が終わると、
彼らも自分のホームベースに帰投していく。




迷彩柄のRF-4E。
茨城県の百里基地から展開してきた。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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タキシング(地上走行)開始。

見送る観客に
手を降って応える。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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F-4EJ改。

岐阜基地の飛行開発実験団から飛来した。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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精一杯手を振って
声援に応える。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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フルアフターバーナーで離陸した彼らは
観客の前で大きく翼を振って挨拶して
上昇していった。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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そしてもう一人、
エプロンにパイロットが現れた。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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彼の向かった先は
青色の洋上迷彩に身を包んだF-2戦闘機

機付の整備員たちに敬礼で迎えられる。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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機体は整備員によって完璧に整備されているが、
パイロットは搭乗前に、自らの目で機体をくまなく点検する。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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空の上では、不具合が出たからといって
車のように路肩に止めて
JAFに救援を求めることはできない。

3つのタイヤが滑走路を離れたその瞬間から、
パイロットは
この金属の猛禽に身を委ねねばならないのである。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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搭乗。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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大型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)が緑色に輝く。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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F1マシンを彷彿とさせるような
狭く高密度なコックピット。

腰から上は全て空の青に包まれる。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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エンジンスタート。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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エンジンを始動させてからも、
機体のチェックは休むことなく続けられる。

エンジンの状態はもとより、
各翼面の動作、外装の異常の有無、
恐ろしいほど綿密な点検が続く。

後で確認したら、
パイロットがコックピットに乗り込んでから、
タキシングを開始するまで
25分の時間を要していた。

1機120億円は下らないこの戦闘機を飛ばすことは
決して気軽なことではないのだ。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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タキシング。

見送る観客に別れを告げる。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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F-2は、甲高く金属的なエンジン音を響かせて、

人垣の向こうに見えなくなった。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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F-2がエプロンを後にして、
そろそろ自分自身の帰り支度を心配しなくては、と思い始めた頃、
バリバリという轟音が飛行場に響き渡った。

皆が一斉に仰ぎ見る鈍色の空を
先ほどのF-2が一直線に駆け上がっていくのが見えた。

エンジンノズルからアフターバーナーの青い炎を吐き出しながら、
瞬く間にF-2は高く小さくなって、視界から消えた。

暫くの間、遠雷にも似たエンジン音が聞こえていたが
やがてそれも耳に届かなくなった。

EOS5D Mark III + EF300mm F2.8 L IS USM + EXTENDER EF2×III

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あのF-2は
この後数分もしないうちに、この分厚い雲を突き抜けるだろう。

夕暮れ近い空の下には、見渡す限りの雲海が広がっているはずだ。

広大な空を
独りきりで行くのはどんな気分だろうか。

我々が、帰りのシャトルバスの
つづら折りになった人の列を辿っているこの瞬間も
彼は独り空の上にいて、
我々がおそらく一生涯知りえない世界をその眼で見ているのだ。

そう思うと、また胸が熱くなった。



小松基地航空祭 2013
― 完 ―


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