長野県大町市
.
記録的な暖かさだったこの冬。
だが、たまには冬らしい日もあった。
.
2月10日、
雪。

.
.
.
一面真っ白になった山の中で
カモシカを見つけた。

.
.
.
背中に粉雪が積もっている。

.
.
.
背中の雪が解けないのは
体温を逃していない証拠。
厚手の冬毛が役に立っている。

.
.
.
特徴的な角の形から
以前会ったことのあるオスだとわかる。

.
.
.

.
.
.

.
.
.
やがて彼は
雪の中を森の奥に消えていった。

.
.
.
3月30日。
前日に強烈ななごり雪が降って、
山の弱った木々を
片っ端からなぎ倒した。
もう春なのに
山は一面真っ白に戻っている。
その日、いつもの場所で
いつものメスに会う。

.
.
.
驚いたことに、
彼女の近くに、
別の成獣のカモシカがいた。

.
.
.
同性の縄張りは重複しないというから、
多分オスだろう。
物怖じせず、
堂々としている。

.
.
.
見慣れない顔だが、
なんともイケメンなのだ。

.
.
.

.
.
.

.
.
.

.
.
.
やはり、見れば見るほど
イケメンである。

.
.
.

.
.
.

.
.
.
やがて彼は踵を返して
森の奥へと歩き始めた。

.
.
.
薄めに積もった春の湿った雪に
猛烈な勢いで足を取られ
彼の後をついていくことはできなかった。
カモシカの雪中歩行能力がうらやましい。

.
.
.
3日後。
さすがは春。
あれ程の雪も、綺麗さっぱりなくなっていた。
そんな春先らしい景色の中に
例のイケメンがいた。

.
.
.
日向ぼっこでもするかのように
前脚を投げ出して
リラックスムード。

.
.
.
少し近づいても
全くお構いなしだった。

.
.
.

.
.
.

.
.
.
やがて、立ち上がる。

.
.
.
カモシカは横を向く瞬間に
かなりの頻度で目を閉じる。
上手くタイミングが合えば
伏し目がちな表情を撮影できる。

.
.
.
横顔。

.
.
.

.
.
.
均整の取れた角も
イケメン要素に華を添えていると思う。

.
.
.
私に見飽きたのか、
イケメンはゆっくりと歩きだす。

.
.
.
途中で緑の新芽を口にする。
まさに、道草を食っている。

.
.
.
いつものメスとは違う、
オスらしい風格というか、
惹きつけられるオーラがあった。

.
またいつか会えたら嬉しい。
.
.
タグ「ニホンカモシカ」の関連記事
- 雄のニホンカモシカ ― 撮り初め2023
- 生存確認、ニホンカモシカ
- ニホンカモシカ、冬を越えて
- 大雪のニホンカモシカ
- 見知らぬニホンカモシカ
- ニホンカモシカ、冬から春
- 暖冬のニホンカモシカ
- 初冬のニホンカモシカ
- 夏の森のニホンカモシカ
- ニホンカモシカとニホンザル ― 春の雨
- 冬のニホンカモシカと恋の考察。
- ニホンカモシカの親子と夫婦
- 再会、ニホンカモシカ ー ポートレート
- 追跡、謎のニホンカモシカ
- 二頭のニホンカモシカ
- サルとカモシカとニホンリスに会った。― 撮り初め2016
- ニホンカモシカ ― 冬来たる
- つがいのニホンカモシカ
- 雪山のニホンカモシカ
- ニホンカモシカ、興味津々
- 大町市「中山高原」の蕎麦の花とニホンカモシカ