富山県中新川郡立山町 「称名滝」 地図
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梅雨の晴れ間。
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富山県立山町。
称名川渓谷の奥、
標高1000メートル超。
6月になっても
残雪の白さが目を引く。

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駐車場から遊歩道で
約1キロ先の
称名滝展望台を目指す。
途中、
茂みの中から
「ガサガサッ」という音。
驚いて目をやると
カモシカが茂みから出てきた。

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普通、人間がいれば
逃げていくのが野生動物だが、
カモシカは逆に
人間の様子を見に出てくるような動きをするから不思議だ。

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立派な角に、切れた右耳。
貫禄あるカモシカだ。
カモシカの顔立ちは
生息地域によってかなり差がある。
手前味噌なのだけれど、
我が郷里のカモシカの風貌は素晴らしい。

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清冽なせせらぎを横目に
遊歩道を進む。

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遊歩道の彼方にそびえる巨大な滝。
あまりにも大きすぎて
人間を写し込まないと
スケール感が表現できない。
これが称名滝、と言いたいところだが
この段階ではまだ
称名滝自体は見えていない。
これは「ハンノキ滝」といって
落差497m(!)を誇る日本最大の滝。
だが、水量の多いときにしか現れない”臨時の滝”なので
滝としてはカウントされていないのである。
そうは言っても、でかい。

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称名滝展望台に続く橋の上になると、
ようやく称名滝自体が見えるようになる。
左が称名滝、右がハンノキ滝。
あまりにも落差がありすぎて
滝の上部は雲の中。

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この時期、この上にある立山連峰や
直上の室堂平、弥陀ヶ原の膨大な雪解け水が
この滝へ一気に集中する。

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轟音とともに山をかけ下った水は
飛沫になって舞い上がり、
滝壺周辺に降り注ぐ。

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滝壺から200m以上離れている橋のあたりでも
常に雨降り状態だ。

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称名滝最上部。

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さらにその下段。
滝は4段に分かれて
その落差は350m。
日本一だ。

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凄まじい水量。

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終盤、滝は狭い水路で
一気に収束。

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その後、
扇型に大きく広がって、
ハンノキ滝が合流。
そのまま滝壺になだれ込む。

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恒例の、
滝流し撮り。

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一瞬覗いた晴れ間から差し込む太陽で
滝壺に虹がかかる。

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ハンノキ滝の最上部。
標高1500mを超える。
ここから滝壺まで一直線で水が落ちていく。
東京スカイツリーで言えば、
展望回廊のさらに上から
滝が落ちているのと同じことだ。

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ソーメン滝上部。
最も水が多い時期にしか現れない
レアな滝だけあって、
川床には植物が生い茂る。

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ソーメン滝遠景。

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滝の下流、
称名川渓谷の両岸には
「悪城の壁(あくしろのかべ)」という
絶壁がそびえる。
立山火山の火山灰が堆積した地層を
この称名滝が削ってできた奇観だ。
滝は今から10万年前、
ここから15キロ下流にあった。
それが長い年月をかけて
山を削りながら
ここまで移動してきた。
現在でも、年間10センチずつ
滝は上流に向かって移動を続けている。
遠い将来、
滝は室堂平の下あたりで
さらに巨大な滝へと変貌しているのだろうか。

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ゆっくりだが
とてつもない自然の力に感嘆した
滝見物なのだった。

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称名滝。
水の多い梅雨時が
大変オススメです。
(悪天候だと進入禁止になるので、降雨の後がいいかも)
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