岐阜県各務原市 航空自衛隊岐阜基地(11/19)
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2017年11月19日。
岐阜基地。
晴れ。
4年ぶりのブルーインパルス展開ということもあり、
朝からかなりの人出。
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初級練習機T-7によるオープニングフライト。
純国産の練習機で、
航空自衛隊のパイロットは誰しもまず
このT-7の操縦桿を握るところから全てが始まる。
(T-7導入前はT-3)
だから空自のパイロットでT-7を操縦できない人はいない。
T-7は空自パイロットの母なのだ。
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この岐阜基地を本拠とするのは
「飛行開発実験団」。
その名のとおり、
航空自衛隊で使用する航空機の開発とテストを行う専門部隊。
ゆえに、この基地には、空自で使っている航空機がほぼ全て揃っている。
だから、航空祭もオールスター的なラインナップなのだ。
ちなみにこのT-7は、飛行教育隊が置かれている
静浜基地(静岡県)か防府北基地(山口県)
に行かないと普通はお目にかかれない。
–プロペラ機と侮るなかれ。
最大450馬力のターボプロップエンジンで
軽々と空を駆け回る。
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オープニングフライトが終わって間もなく、
遥か南東の空に機影が。
–岐阜基地の南南東約17キロに位置する小牧基地(第1輸送航空隊第401飛行隊)
を本拠とする輸送機「C-130H」が離陸した。
その巨体は、17キロ離れていても余裕で視認できる。
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C-130Hは、
岐阜基地の東側で30分以上ホールディング(上空待機)してから
会場上空に進入。
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輸送機なので鈍重な動きかと思いがちだが、
このキレキレのバンク。
高速道路でガンガン飛ばす空身のトラックと一緒で
積荷がない分、力が有り余っている。
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近づくほどに、
やはり、デカい。
–米ロッキード社製
C-130H Hercules(ハーキュリーズ=ギリシャ神話のヘラクレス)
全長29.79m、全幅40.41m、高さ11.66m。
最大積載量は約19トン。
航続距離は4000キロで、羽田から鹿児島を無給油で往復できる。
1950年台にアメリカで開発された機種だが
まだまだ第一線で主力輸送手段として活躍している。
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機体番号は「85-1080」。
–1988年に導入の機体。
そろそろ飛び始めて20年だが、至って元気だ。
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そしてこの機体、
他のC-130Hとは違う、特別バージョンである。
–これまでに空自に導入されたC-130Hは全部で16機。
その中で2機のみ、ヘリコプター等に空中給油できる「給油機」として特別改造された。
機体色は通常のオリーブ迷彩色から、スカイブルーに、
機種型番もC-130Hから、「KC-130H」となった。
この85-1080はそのうちの1機、いわゆる「レアキャラ」なのだ。
ちなみに、4発のエンジンの外側に付いている三日月型のポッドが
給油装置で、中にホースが収納されている。
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航過した後、後部貨物室扉を開いて再進入。
–なんと、中には乗務員の姿が。
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ライトを片手にクルクル回して
観客へ上空からご挨拶。
–職業柄とはいえ、手すりのない展望台から崖下を覗くような荒業を普通にこなしているのが凄い。
このC-130Hは、航空自衛隊で様々な貨物輸送に使われるほか、
陸上自衛隊の空挺降下の母機としても使われている。
縁の下の、というか空の上の力持ち的存在なのだ。
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三菱 F-4EJ ファントムII。
航空祭スペシャルマーキング機。
–機番は「87-8409」。
空自への納入が1978年。
ざっと40年、日本の空を守り続けている
まさに「レジェンド」な機体。
F-4シリーズは、ベトナム戦争の頃に主力だった戦闘機で
本国アメリカでは1990年代に退役してしまっているが
日本では大切にメンテナンスされ続け、
いまだ実戦部隊に配備されている。
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パイロットがファントムの背中でフライト準備中。
後席パイロットが搭乗前に背中に乗るのがファントム流だ。
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ファントムは全て複座型。
本国アメリカでは、前席がパイロット、後席はレーダー・兵器操作員というペアで運用されていたが、
空自の場合は前席後席ともにパイロットで運用されている。
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エンジンスタート。
前席後席で分割されたキャノピーが、また無骨でカッコいいのだ。
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タキシング開始。
見送る地上整備員にハンドサインで答礼。
ちなみに前席パイロット氏はメガネ着用。
昔と違って、現在は矯正視力でも基準を満たしていればパイロットOKだそうだ。
空を志す若者は諦めないで欲しい。
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離陸。
フルアフターバーナーの轟音が腹に響く。
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会場上空へ再進入。
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機体下面に大きく「各務原飛行場百周年」の文字。
この岐阜基地は、1917年(大正6年)、各務原陸軍飛行場として開設された。
現存する日本の飛行場では、最も古い歴史を誇っている。
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機動展示開始。
齢は重ねてもやはり戦闘機。
猛々しい動きをする。
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エンジンノズルがこちらを向くたび、
クウアァァァァァァァァ!
という、ファントム特有の轟音が空気を震わせる。
現在主流の「ターボファンエンジン」に対し、
ファントムは旧式の「ターボジェットエンジン」を搭載する。
ターボファンは効率を高めるため、排気にエンジンをバイパスした空気をブレンドして
流速を抑えている(→音が比較的静か)が、
ターボジェットは燃焼した高温高圧の排気を、
剥き出しのまま高速で排出しているので、
必然的に暴力的ともいえるような音を発生させてしまう。
しかし、これがまた良いのだ。
長野市上空にも、たまに百里基地(たぶん)のファントムが飛来するが
そのド派手なジェットサウンドに
しばし空を見上げてうっとりしてしまう。
近い将来、この音を耳にすることができなくなるのは寂しい。
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ハイGターンで、背中にベイパーを出すファントム。
まだまだ健在な飛びっぷりだが、退役の日は間近に迫っている。
元気よく飛び回るファントムの姿を見ることができて
本当に良かった。
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F-15DJ EAGLE。
日本版F-15の複座型。
現在空自では、単座型、複座型合わせて201機を運用中。
米国での運用開始は1976年で、もはや新しいとはお世辞にも言えないが、
その筋金入りの能力で
今日でも日本の防空の急先鋒を担っている。
–この機体の機番は「12-8078」。
空自への納入は1991年。
まだまだいけるお年頃だ。
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イーグルが飛行展示に向け
タキシングを開始。
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離陸。
イーグルの強みは何と言ってもその有り余るほどのパワーで、
フルアフタバーナー時はエンジン2基の推力が合計21.6トン。
身軽な時なら、軽く自重を上回るエンジン推力だ。
理論上は、たとえ翼がなくてもロケットのように垂直上昇できるくらいなのだ。
現に、イーグルは月に行ったサターンロケットの
上昇能力を破っている。
ゆえに、離陸滑走もとても短い。
2700メートルの滑走路の3分の1くらいで
楽々と浮揚してしまう。
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その猛烈なパワーの恩恵を最も受けるのが空中戦機動で、
そこそこのパワーの飛行機なら、
旋回を続けるうちに速度が落ちて
旋回半径が大きくなってくるのだが、
イーグルの場合、
旋回しながら速度をガッチリ維持できる余裕がある。
イーグルがいまだに防空の最前線で活躍できるのも、
そういう「戦闘機としての基本的な強さ」があるためだ。
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そして、機動展示開始。
翼が垂直に立ち上がる。
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有無を言わさぬハイGターン。
パイロットはこの間、6~7Gの荷重に耐えている。
操縦する前席パイロットも辛いが、
もっと辛いのが後席パイロットだとか。
走り屋の車に乗ると、
ドライバーは平気でも、助手席は吐きそうになるのと似ている。
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イーグルがアフターバーナーを使っている間は、
多少機体が遠ざかったとしても
地響きのような轟音で
隣の人と会話することすらままならない。
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容赦ない旋回が続く。
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一瞬、太陽を背にする。
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旋回の迎え角が大きな時に
翼面で瞬間的に発生する霧「ベイパー」。
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一瞬の出来事だが
写真にすると、
まるで背中に雲を背負っているようだ。
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その豪快な飛びっぷりは
二十数年前、私が初めてこの眼でイーグルを見た時と変わらない。
イーグルを間近で見ると
あの日味わった、鳥肌の立つような感激がいつでも蘇る。
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やっぱり私にとって
イーグルは特別な飛行機なのだ。
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三菱 F-2
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F-1の後継として開発。
1995年に初飛行、2000年から部隊配備を開始。
現在、単座型と複座型をあわせ
88機を運用中。
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F-16をベースに開発され、
シルエットこそ似てはいるものの、
その素性は別物らしい。
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エンジンはF110-IHI-129。
小型の機体にハイパワーのエンジンで、
クルクルとよく動く俊敏な印象。
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攻撃訓練開始。
ハイGターンで、目標に転針。
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急降下。
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ヒットアンドアウェイの急旋回。
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空中給油機、KC-767。
旅客機B767-200ERを給油機へと改造。
平成22年度から運用開始。
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「空中給油機としては世界初の遠隔視認装置を採用し、機体底部の5台のカメラを使い操縦席後部に位置する操作卓で給油口から伸びる約6mのパイプの位置を確認しながら戦闘機への給油ができます。」
(防衛省WEBより)
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待ちに待ったブルーインパルス。
しかし、天候が急変。
ウェザーチェックの6番機がエアボーンしてしまった。
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ウェザーチェックの結果、
あえなく第5区分(編隊航過)に決定。
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しかし、
最後は粋なはからい。
「ローリングコンバットピッチ」
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「コークスクリュー」
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なんだか久しく
第1区分を見ていないような・・・
来年に期待!
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