茨城県水戸市城南2-7-1 地図
純系名古屋コーチン山久(やまきゅう)
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水戸市。
駅前南口、宵の口。
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駅南大橋から見る町並み。
桜川の上に
満月が出ている。

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春先、今の住居に引っ越す前は
気軽に行ける距離に
比内地鶏焼鳥の美味しい店があった。
しかし、今の住処は
近くに飲み屋というものが
ことごとく存在していない。
家で飲むしかない状況(それも良いけど)で
焼鳥には全く縁のない生活になってしまった。
ゆえに、
表面上は平穏な暮らしを営みながらも
心の奥底に
「焼鳥欲」という渇望が
日に日に激しさを増しているのだ。
当然のごとく、
今回の旅では
宿の近くに、「焼鳥」の文字を探した。
Google Mapと格闘することしばし。
見つけた。
即、予約した。
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くだんの「山久」到着。
すでにもう、煙がやばい。
頭がクラクラするくらい
いい匂いをさせている。

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店内。
落ち着いた風合いと灯りの下、
酒瓶がずらずらっと並ぶ絶景。
焼台からは
盛大な美味煙が上がっている。

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席についてお酒をたのんだら
「お通しです」と
これがサッと出てきた。

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左は白子豆腐(おそらく)に
ウニをトッピング。

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右側は舞茸の上に
イクラと白髪ねぎ。

このお通しにまず痺れた。
お安いお通しも嫌いではないが、
こういう即、「極上の酒の肴」のお通しは
店の気合の現れなのだ。
期待せずにはいられないではないか。
こういうお通しを出してくるだけあって、
酒の種類もかなり充実している。
ビール、日本酒、焼酎、なんでもあるが、
ここはやはり
日本酒を選択。
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店の名に冠してあるように、
この店のウリは「純系名古屋コーチン」なのだ。
なんで茨城県で名古屋コーチンなのかは謎なのである。
まあしかし、美味しいものがたべられるなら
それでいいじゃないか。
まずは待望の焼鳥。
「かしわ(もも肉)」と「せせり(首肉)」
をオーダー。

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「かしわ」、いわゆる正肉。
最も焼鳥としてはポピュラーな串。
肉をぐっと噛みしめると
若鶏にはない、しっかりとした歯ごたえ。
中から次々と鶏の旨味がドバっと溢れてくる。
おおーうまい!
「せせり」は首の周りの筋肉。
昔から大好物で
店で売られていると必ず買って帰るほど。
いつも食べているものとどれくらい違うのか・・・
あわわ、美味い。
鶏肉の旨味というものはこういうものなのだ、と再認識。
なんだか旨すぎていつものせせりとは
すでに別の食べ物。
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「皮」。
鶏皮といえば、
脂滴るギラギラした外観かと思いきや、
意外なほどドライな見た目。
しかし、一口食べれば
恐ろしいほど美味い脂が
ジュワジュワっとあふれる。
やはり、美味い鶏というのは
肉もさることながら
脂が特別なのだ、と思う。

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さて、
この「山久」の売りは
言わずもがな名古屋コーチンの焼鳥なのだが、
一方で、海の幸メニューも何故か恐ろしいほど充実している。
名古屋コーチンが地物でないにもかかわらずここまで美味いので、
海の幸も、地物ではないマグロを注文してみる。
「天然マグロ 赤身刺し」

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なんだか、すごく端正なマグロが出てきて驚いた。
居酒屋というよりも、
回らない寿司屋クオリティの
美味しいマグロなのだ。
赤身とは名ばかりで、
すでに中トロの域に迫る質感。
焼鳥が主で魚が従ではなかった。
二刀流もしくは多刀流なのだ。
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刺身のツマの大根。
ちゃんと桂剥きしたものを
千切りにしてあるので感動した。
ちゃんとした店は
こういうところにも隙がないのであった。
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再び焼鳥に復帰。
「ぼんじり」。
尾の先の部分。
これまた名古屋コーチンの
脂の旨さを味わう一串。

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皮に比べて
より一層濃縮された
旨味爆弾になっている。
噛むとはじける旨脂で
幸せが誘爆される。
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「つくね」。
この店の焼鳥は基本的に塩で、
肉の味をストレートに味わえるようになっているが、
この「つくね」だけは、
自動的にタレ焼きになって出てくる。

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つくねに添えられているのは「卵黄」。
といっても卵の中にあるそれではなく、
親鳥の卵巣の中にある「卵の卵」、
いわゆる「キンカン」である。
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このキンカンを
串の先でちょいと割って
つくねに絡めていただく。
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肉を挽いてつくねにした分、
味はさらに濃厚に。
そこにキンカンのくどすぎないコクが加わると
そこは天国。
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「手羽先」。

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骨の周りの肉は美味いというのは、
どんな食材でも定説で、
この串もそういうことなのだ。
名古屋コーチンは肉質がしっかりしているので、
遠慮なくかぶりついて、
肉をガシガシこそげ落として食べるのが正しい。
そしてやはり、
骨の周りの肉は
とても美味しい。
お行儀悪くたっていいじゃないか。
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右「そで」
左「そり」

「そで」は別名「ふりそで」で、
手羽元の付け根の部分。
「そり」は別名「ソリレス」で、
もも肉の付け根部分の肉。
肉の旨味と脂の旨味と食感がどれも強く、
とても印象的に美味しい。
今回の焼鳥の中では
マイベストだと思った。
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「鶏スープ」。
焼鳥がこれだけ美味いのだから、
そのガラ等でとったスープが
美味くない訳がない。
そばちょこくらいの器で出てくる鶏スープ。
目をかっと見開くくらい美味しい。
お通しと同時に頼めば、
これだけで酒が飲めるレベル。
次に来たときはそうしよう。

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締め。
迷ったが、せっかくの店なので、
最後も名古屋コーチンで締めようと思う。
「親子丼」。
ちょっとお時間頂きますけどいいですか、とのこと。
いいですいいです、いくらでも待ちます。

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名古屋コーチンのすごいところは、
肉用だけでなく、卵もちゃんと生産されているところで、
親子丼というメニューにおいても、
義理の親子関係ではなく、
真実の親子丼として出てくるのだ。
しっかりとしたぶつ切り肉に
濃厚な卵が絡み合う。
味は言わずもがな。
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茨城で極上の名古屋コーチンを食べさせるという
不思議な店。
しかしながら、
全くもって素晴らしい店であった。

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メニューには
今回味わえなかった
海の幸山の幸が
まだまだ盛りだくさん。
水戸に行ったら
また必ず行きたくなってしまうと思う。
「山久」。
水戸の名店に認定。
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参考:「焼鳥メニュー」(2018年10月現在)

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参考:「海の幸メニュー」(2018年10月現在)

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参考:「日本酒メニュー」(2018年10月現在)

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撮影後記
ひさびさの外食日記です。
とにかく美味しかったです。
写真的にもこの店は嬉しいところがあって、それは、照明が「白熱電球」であるところ。
最近は、いろんな店がLED照明を導入しているのですが、LEDはまだまだ演色性がダメダメで、写真に撮ってもちゃんとした色が出ないのです。
白熱電球は、現像の段階でホワイトバランスを調整すれば正しい色になるんですが、LEDの場合は元々の色成分が欠落しているのでいくらレタッチしても、嘘くさい色合いになってしまいます。
写真だけではなく、肉眼で見た場合でも、LEDは色味が褪せて見えることがしばしばです(特に、緑色がちょっと厳しい=野菜が不味そうに見える)。
この頃はいくら美味しい店でも、LEDの場合は写真を撮ることをためらうようになってしまいました。
その点、この「山久」は、ちゃんと良い照明を使っているので、カメラ屋冥利に尽きます。
飲食店って、味そのものも大事ですけど、出てきた料理がまず「美味しそう!」ってなる見た目も大事だと思うんですよ。
エコももちろん大切ですけど、飲食店のLED照明は、まだまだリスクがでかいと思うのです。
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ご無沙汰してます^^
いつの間にやらコメント欄が!
嬉しくて早速コメント残させていただきます♪
いつもながら、何とも美味しそうなものを…
仕事で出張ってことが、まずあり得ない仕事をしていると、
大変だとは思いますがこんな美味しそうな食べ物の数々を見せつけられると
誠に羨ましい!の一言です♪
今はお店の食事の写真をいろんな方が
いろんな機械で撮って公開する時代ですから、
確かにより美味しそうに撮れる照明は球わかばさんが仰る通りとっても大切ですね^^
flat_whiteさん
コメントありがとうございます^_^
>コメント欄
じつはこのブログ、トップページ(tamawakaba.net)で表示されるページには、なぜかコメント欄が表示されない仕様になってまして、投稿タイトルをクリックして飛べる各記事のページにはコメント欄が表示されるようになってます。
おそらく、深いところをいじればエキブロのようにトップページの記事にもコメント欄を出すことができると思うんですが、まだちょっと研究途中で実現できず、ご不便をおかけしております。
新しいブログにして使い勝手が良くなった反面、いままで任せきりだった部分もDIYしないといけなくて、たまに手を焼いています。
>美味しいもの
美味しいものは魂の栄養ですから(笑)、たまにちょっとの贅沢は欠かせないですね。我が家の旅の核になるのはいつも美味しいものです^_^
flat_whiteさんのブログにも、たまに超美味しそうな写真が登場するので、深夜に拝見しては悶絶してます。
本当にこの頃はインスタ全盛で、誰でもスマホで料理写真という世界になっちゃいましたので、一眼使いとしては、逆にどうやってクオリティを維持していくかに心を砕かないといけなくなってきてしまいました。