氷彫刻制作現場を撮る

国宝松本城氷彫フェスティバル2024

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4500枚超におよぶ
氷彫フェスの写真。

やっと選定とレタッチが終了。

ようやく記事にできる段階へ。

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氷彫刻制作1
EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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氷彫刻制作2
EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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氷彫刻制作3
EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM

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氷彫刻制作4
EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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氷彫刻制作5
EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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氷彫刻制作6
EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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氷彫刻制作7
EOS5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III

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 毎回撮り終えてから、どうしてこんなに撮ってしまったのか、と途方に暮れるのだけれど、こればかりは仕方がないと思って淡々と作業を進める。

 現場で「よし撮れたぞ」と思っても、後でいざ確認してみると、ブレていたり露出が暴れていたり、思ったほど適切なタイミングや構図ではなかったり、といったことは往々にしてある。

 普段のスナップとかだったら、まあこんなこともあるよね、と次への反省材料にすれば済む話なのだが、氷彫刻を含めたいわゆる撮影本番では、撮り逃したシーンは転げ回って地団駄を踏んでも、絶対に撮り直すことはできない。
 特に氷彫刻は、記録に残すことを主眼に撮っているので、大切な場面が写っていないことには話にならない。
 写っていませんでしたごめんなさい、なんて恥ずかしくて口にできない。

 これまで、写真に関しては自分なりに鍛錬してきたつもりではいるが、かといって現場における自分の腕を安易に信用することはできそうにない。
 あまつさえ16時間連続の徹宵撮影で、後半は体力的にかなり疲弊して、写真の歩留まりはおのずと下がってくる。
 今までの経験でそれが分かっているから、撮れたと思っても、そのショットがダメだったことを想定して、もう一枚撮る。
 いいシーンが撮れたと思っても、さらに良い場面を狙ってもう一枚撮る。
 そうやって総ショット数は膨れ上がっていく。

 枚数ばかり撮ってもダメ、そういう人は上達しない、とか言われるけれど、極論すれば写真なんて結果が全てだ。
 精神論や技術論をいくら振り回したところで、撮ろうと思ったものが自分の意図したとおりに撮れていなければ負けである。
 もちろん、撮影現場のルールやマナーというものは厳然としてあって、その枠組の中で撮影すべきなのは当然だ。
 だが、その枠組の中であれば、どういう手段によろうと撮るべきものを撮った者こそが尊い。
 そう信じて、そこでもう一回シャッターを切っている。

 ところで、氷彫刻を撮り始めてから13年目にして、大きなブレイクスルーがあった。
 松本の大会は夜間の手持ち撮影が基本なのだが、この撮影にはかなりの技術的制約がある。
 専用の照明で会場が照らされているとはいえ、写真的にはとにかく暗いのだ。
 手持ちなのでシャッタースピードの確保を最優先にしつつ、絞りや焦点距離でバリエーションを出すのが難しい。
 あまつさえ既に旧世代のカメラなので、勝手気ままに感度を上げるわけにもいかない。
 そのままでなんとか使い物になるのは、せいぜいISO3200くらいが限度で、それ以上はサンドペーパーみたいにザラザラ画質になってしまう。

 しかし、AIによるノイズリダクションの進歩でその状況が一変した。
 写真のディティールはそのままに、ノイズだけを高精度に除去できるようになった。
 ISO100で撮っても、ISO25600で撮っても、ぱっと見には見分けがつかないくらいクリアな写真が出力される。
 つまり、いくらでも感度を上げられる。

 今回は、これまで苦労してきた焦点距離や絞りの軛から開放され、重いサンニッパを持ち出さなくても済んだばかりか、テレコン付きの70-200で自由に構図を作ることができた。
 こんなストレスフリーな撮影はかつてなかった。

 AIノイズリダクションはかなりのマシンパワーを食うので処理に時間がかかるのが難点(だからこんなに時間がかかった)だが、それを差し引いても技術の進歩は素晴らしいと心底思う。

 これでようやく、記事を作る過程に突入できる。

 

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