平田浩一 肥田野雄紀 氷彫刻『イルカ』【4】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】

.

観客エリアの真ん中に
氷のテーブルとアイスキャンドルが作られ
柔らかい光を放っている。

.

.

.

一方、制作ブースはさらに作業が白熱。

巨大な氷が林立してきた。

.

.

0時30分。

平田さんの彫った2頭目のイルカの組み上げ。

.

.

3分割されたイルカは順に本体の上へ。

.

.

2段め。

.

.

.

.

0時38分

アクシデント発生。

2頭目のイルカの組み上げが完了し、
1頭目同様に氷の上に立って作業をしている時だった。

事務連絡でやってきた会場スタッフとのやり取りの際、
平田さんは体勢を変えるためわずかに立ち位置をずらした。
その時、足でイルカ2頭の尾ビレに触れてしまった。

尾ビレは根本の細くなった部分から折れて落下。
その直後、本体の氷の向こうから「パシャン」という
氷が砕ける音が微かに聞こえた。

高さ2メートル近い場所からの落下。
尾ビレが粉々になってしまったことは明らかだった。

大きな破片なら張り合わせることができるが、
細かな破片になれば修復は難しい。

手間を掛けて彫った尾ビレが失われた。
全く想定外の事態だ。

.

.

0時45分。

平田さんは本体の氷の裏側から
小さな氷を切り取り、削り始めた。

.

.

.

.

0時49分。

.

.

0時51分。

見えてきたのは、紛れもなく尾ビレの形。

.

.

2頭目のイルカに尾ビレが復活。

.

.

0時55分。

無事に接着完了。

.

.

.

.

0時56分、
1頭目のイルカの修復作業に着手。

まず、不規則に割れた断面をチェーンソーで切り落とす。

.

.

1時07分。

切り出した氷を切削開始。

.

.

1時08分。

.

.

.

.

1時23分。

.

.

.

.

1時26分。

再制作した1頭目の尾ビレの位置合わせ。

.

.

所定の位置へ固定。

.

.

1時27分。

接着。

.

.

1時32分。

グラインダーで表面を整え、
2頭のイルカは完全に原状復帰。

主要部品の破損でかなりのダメージと思いきや、
平田さんが鮮やかにリカバリーして事なきを得た。

しかし、確実に制作時間はロスしている。

氷像は完成するのか。

一抹の不安をまといながら
作業が続いていく。

.

.

1時47分。
リカバリー作業を進める平田さんの横で、
肥田野さんは三日月型の部品をもう1点完成させていた。

.

.

これを分割し、
本体の上へと組み上げる。

.

.

細かい彫刻が施されているので
運搬には細心の注意が求められる。

.

.

1時51分。

無事に組み上げ完了。

.

.

平田さんは、2頭目のイルカの頭部を
本体の氷から彫り出していく。

.

.

.

.

2時。

気温はマイナス5.5℃。

.

.

2時15分。

平田さんがさらに氷を組んで
筋彫りを施している。

.

.

筋彫りの線をたどると、
やはり、イルカの形。

.

.

2時25分。

3頭目のイルカの削り出し。

.

.

2時29分。

.

.

2時30分。

.

.

2時32分。

.

.

2時44分。

.

.

2時47分。

目が入る。

.

.

2時51分。

様々な工具を次々と持ち替えながら彫刻を進め、
2時52分、
3頭目のイルカが完成。

着手からわずか30分の早業だった。

.

【5】に続く

.

【1】【2】【3】【4】【5】【6】

.

「氷彫刻」の関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です