城戸慎二・加瀬秀雄・氷彫刻『炎翔(Fly with Fire)』【3】― 国宝松本城氷彫フェスティバル2024

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もうすぐ日付が変わる。

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加瀬さんが半球状に氷を削っている。

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半球状の氷を計4個作った。

どんな彫刻にせよ、丸い物体を彫るのは難しい。
気づいたときには、
加瀬さんがなんの迷いもなく
正しい半円型を彫り出していて驚いた。

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城戸さんは
全身が切り立つ曲線に覆われた巨鳥を具現化させている。

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加瀬さんの彫り出した半球は
中身がくり抜かれ、
透し彫りを施した上で
組み合わされて全球となった。

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もう1個を同様に制作。

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間もなく1時。

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1時25分。
翼を広げる「火の鳥」が見えてきた。

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2時30分過ぎ。

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加瀬さんの作った球は
どこに取り付けられるのだろうか。

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透かし彫りの球には
さらに炎のパーツがつけられている。

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この2つの球体は
V字の台座の先端に取り付けられた。

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間もなく4時。

制作は最終局面に入っている。

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最後のパーツを接着。

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5時。

『炎翔(Fly with Fire)』完成。

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火の鳥にふさわしく
赤橙色にライティングされる。

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炎のように揺らめく造形が目を引く。

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加瀬さんが彫り出した透かし彫りの球。

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翼部分

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台座部分

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7時20分過ぎ、
「特別賞」のプレートが掲げられる。

「特別賞」は一般来場者100名による審査で
最も人気のあった作品に与えられる。

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城戸慎二・加瀬秀雄 作
氷彫刻『炎翔(Fly with Fire)』

国宝松本城氷彫フェスティバル2024
チャンピオンシップにおいて特別賞を受賞。
多くの観客を魅了した。

ー 完 ー

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使用機材
  • EOS5D Mark IV
  • EF70-200mm F2.8L IS II USM
  • EXTENDER EF2×III
  • SIGMA 24-70 F2.8 DG OS HSM
  • EF16-35mm F2.8L II USM
  • Topaz PhotoAI(ノイズリダクション等)

撮影後記

 例年、平田チームの名サポート役かつ、当ブログの名解説者でおなじみ加瀬秀雄さん。
 今年は氷を彫るための「戦闘スタイル」で登場した。
 久々に、選手としての参加だ。
 今回、氷彫刻の大ベテラン城戸慎二さんのチームのピンチヒッターとして出場が決まったのだという。

 このごろは大会の役員を任されることが多かった加瀬さんだが、いざ制作を開始してみれば、ブランクを全く感じさせないどころか、着実に技を磨いてきたのだなと思わせる所作が多くて驚いた。

 今回タッグを組んだ城戸慎二さん。
 氷彫刻に少しでも首を突っ込めば、城戸さんの名前を知らない人はいないくらいの大ベテランで、どの大会でも常に上位で鍔迫り合いを繰り広げている。
 聞けば、城戸さんは故・平田謙三さんの薫陶を受けた弟子の一人だそうで、赤羽目さんの遠い兄弟弟子であり、謙三さんの氷彫刻の継承者なのである。

 今回、城戸さんと加瀬さんが作り上げた『炎翔(Fly with Fire)』は、全身が揺らめく炎に包まれた火の鳥をモチーフにしている。
 両翼を広げ羽ばたくこの凍てつく炎に、多くの観客が歓声を上げた。
 特別賞にふさわしい堂々たる出来栄えだった。

 惜しむらくは、平田赤羽目チームと並行しての撮影で、十分な撮れ高を上げることができず、詳細なルポにすることができなかったことだ。
 もしも100%の力配分で撮れたなら、この作品の魅力と、お二方の奮闘ぶりをもっと伝えることができたかもしれない。

 写真を見返すと、取り落としが多く、いっそお蔵入りにすることも考えたが、特別賞に輝いた作品の素晴らしさと、城戸さんと加瀬さんの活躍を少しでもお伝えできればと思い、公開の運びとなった。

 完成した氷像には遍く、その一体一体にそれぞれのドラマがあり、制作者たちの熱い思いが込められている。

 きらびやかな色照明や、まばゆい朝日に照らされる氷像の美しさを味わうのはもちろんだが、それに加え、氷像を作り上げるまでの彼らの戦いぶりを見届けることで初めて、「氷彫刻を見た」と言えるのではないか、と思う。

 そんな氷彫刻の世界を、今後も伝えていきたいと思っている。

 球わかば 
 

 

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