平田謙三 平田浩一 氷彫刻『遊泳』【8】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】

.

午前0時。

叩きつけるような雨。

松本城のお堀の水面に白い飛沫が立つ。

.

.

.

雨と氷との
三つ巴の戦いは続いている。

.

.

.

.

追い打ちを掛けるようにして、
猛烈な風が吹き始める。

.

.

ブルーシートが強風にあおられ
飛ばされそうになる。

.

.

そのたびに
氷彫によじ登り、シートをかけ直す。

.

.

氷を彫っているというよりも、
難破しそうな船の上で
嵐と戦っているような修羅場である。

.

.

謙三さんもまた
雨と闘いながら
氷を彫る。

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

氷の海亀だ。

.

.

大切に即席冷凍庫へと
保管される。

.

.

ブルーシートの下からも、
別の海亀が姿を現している。

.

.

.

.

午前2時。

雨は小康状態に。

.

.

氷彫制作も佳境を迎える。

.

【9】に続く

.

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】

 

「氷彫刻」の関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です