平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』【4】

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制作開始から3時間が経過。

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気温は約マイナス1度。

一応は氷点下だが
順調に下がっていくということもない。

夜になっても
肌に感じるくらいの風が
吹いているせいなのだろう。

地表に溜まるはずの冷気が
風に流されてしまうのだ。

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他のチームも
作品の大きさが予想できるくらいにまで
作業が進んでいる。

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21:00。

平田さんは、
スライスした氷板の加工に入る。

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加瀬さんも、
別のパーツを彫り始めている。

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平ノミで余分な氷を削ぎ落とす。

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グラインダーで
平らだった面に
高低のグラデーションをつけていく。

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挽き廻しノコでこすって
表面やエッジを整える。

氷彫刻においてノコギリは
氷を切るだけではなく
表面処理の重要なツールでもある。

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仕上がりを確認する。

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次に、
表面加工用の特殊なビットを取り付けたドリルで
氷に無数の球体を刻みつけていく。

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ドリルで行うとはいえ、
気の遠くなるような作業だ。

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21:43。
1枚めの氷板への加工が完了。

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加瀬さんは
氷板の加工を進めながら
氷の切り出しや
平田さんの作業の下準備を
黙々と続けている。

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図面を確認しながら
氷のサイズを入念にチェックする。

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集中して自分の作業を進めつつも、
時折、平田さんの作業に
さっと注意を向けているのが分かる。

実際に話してみて感じたことだが、
加瀬さんは実に「気配りの人」である。

氷彫制作の作業中でもそれは発揮され、
タッグの以心伝心を支えている。

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制作開始から4時間が経過。
氷屑を収集する軽トラが動き出した。

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― 【5】に続く ―

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